2013年1月12日土曜日

無遠慮という場

我ながら、無遠慮な男だなと思う。

大学時代、応援団というバリバリの体育会系で過ごしてきたにもかかわらず、どうも上下関係というのが苦手だ。上下関係を大事にしないわけでは無いけれど、人に敬われたりするのが面倒。その結果、こんなに無遠慮になったのかなと。要は、自分が何かを遠慮すると、相手にも遠慮させてしまうという感覚。

無遠慮といっても、遠慮なく他人のプライバシーに踏み込む訳ではない。むしろその逆。他人のプライバシーには基本的に踏み込まない。踏み込まない範囲で遠慮なく振る舞う。その境目は意外と難しい。人によって大事にしているものが違う。上記のような上下関係を大事にする人もいるし、逆に全く関係ない人もいる。恋愛の話をしたい人もいれば、政治談義をしたい人もいる。そのギリギリのラインを行き来して、話題を選び、適度な距離感を保つ。そうすると、相手も意外にリラックスしてくれるものだ。「こいつはアホだなぁ、こんなやつに気を使う必要ないね」とか、「ったく、こいつは面倒見なきゃ何もしないんだから」って思わせたら、無遠慮な雰囲気作りは成功なのかなって気がする。

遠慮した雰囲気の中で過ごしたいなんて人はいない。太宰の人間失格みたいに、一生道化でいなければならない世界なんてつまらない。全ての人間が遠慮なく、フラットに暮らせる無遠慮な場ができたらいいのにと思う。

そんなことを思いながら、今日もせっせと無遠慮な場を作るべく酒を飲む。

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