2022年4月23日土曜日

物理で動くキッチンタイマー

こんにちはこんばんは。昨日はお酒を飲みすぎて、カラオケ屋で部下の後ろで謎の踊りを繰り広げながら、中国語で熱唱していました…。反省のため、今日は家で一人で飲んでいます(おい)

さて、最近、というわけではないのですが、物理で動くキッチンタイマーを買いましたので、そのことについてつらつらと書いていこうと思います。

購入のきっかけは常に大混乱に陥っている頭の中

私は、基本的に頭の中が散らかっていて、何かをやっていることをどんどん忘れてしまう典型的なエニアグラムタイプ7の人間です。お湯を沸かしているのを忘れる、モノを取りに行っても何を取りに行ったのか忘れる、呼吸するのを忘れる、そもそも自分はどうして生きているのかを忘れる等々…。人間向いてないな、と思っちゃいますね。少なくとも、火事になっても困るので、お湯を沸かしているのを忘れないように、最近はスマートフォンでタイマーなどつけて対処していました。ただ、繰り返していくうちに思いました。スマートフォンのタイマーアプリを立ち上げる、という行為が全然スマートじゃない!まあ、そんなこと考える人はほとんどいないと思うんですが、私はそう思ってしまったわけですね。多機能は単機能に劣るというか、スマートフォンロック解除→アプリ立ち上げ→タイマー機能立ち上げ→時間セット→スタート!みたいな、その手順がとても無駄というか、面倒というか。せっかくタイマーセットしようという気もそがれて、結局は酒に逃げておぼれてしまう人生に…(言い過ぎ)

ということで、キッチンタイマーを買おうと思い立ったわけです。で、せっかく中国にいるので、どうせならタオバオで検索してちょっと面白そうなものがないかなと物色していると、ちょっと近未来的なタイマーを見つけて一目惚れ!ろくに仕様も調べずに購入してしました。

届いてみると、フォルムは完璧!さわり心地もよい!

ある人はこれを見て、「水滴!」と指摘。おお、確かに水滴だ!と思い、
それからこいつのことを「水滴くん」とよんでいます。
※「水滴」は小説"三体"で出てくる宇宙を移動する物体についている名前

…が、あれ?スイッチはどこ?電池は?これはマジで水滴で中にアクセスできないやつ?と試行錯誤しつつ、よくよく説明書(中国語)を見てみたら、なんとこれ、電池じゃなくてネジ式でカチカチ動くタイプじゃないですか!この21世紀の大都会深圳で、逆にアナログタイマーを購入するなどとは思いもしなかった!

試しに回してみると、古風な日本語で言うと「チックタックチックタックチックタック…」とアナログ音が。で、0になると「ジリリリリリリリリリ」と5秒弱鳴って勝手に止まる、という仕様。


え?5秒以内で止まっちゃうの?と最初は思ったけど、別に目覚まし時計なわけではないし、5秒もなれば十分だし、わざわざアラームをストップしに行く手間もないし、これは逆に合理的ではないか?と思い始めたわけです。

で、せっかくなのでポモドーロタイマーとして使用しするか、と思い立ちました。ポモドーロテクニックは何度も挑戦して、横やりの多さや、最初に書いた思考が飛び飛びになってしまうことが災いして成功した試しはなかったのですが、タイマーもあるわけだし、そもそもポモドーロテクニックの元々のトマト型タイマーはきっとアナログで、同じようなものだったと思うので、ある意味原点回帰だしちょうどいいかな、と軽い気持ちでスタート。

で、思ったより全然よかった

当初の購入のきっかけである、スマートフォンタイマーでの煩雑な手順は見事に解決されました。タイマーのセットは手で回して時間を合わせるだけ。手を離せばすぐに、チックタックチックタック…と音が鳴りだします。そして、終了の時間になれば5秒程度で音が勝手に鳴りやむのです!当たり前といえば当たり前だし、シンプルですが、いちいちスマートフォンを開かない、ということが、気が散るのを防ぎ、作業に集中できます。

もう一つ副次効果として、チックタックの音が鳴り続けることで、「自分は作業中なんだ」という意識が持ち上がるようです。

最終的に気づいたのが、手で回して時間をセットする、物理的に音が鳴る、という、アナログな動作をすることによって、やる気スイッチが押されたような状況になるということです。これはちょっとビックリでした。

アンカリングなのではないか

この効果って、いわゆる「アンカリング」なのではないか、と思いつきました。昔研修を受けたNLP(Neuro Linguistic Programing)というものの中にこの「アンカリング」という用語があって、ふと思い出したわけです。。最近よくスポーツ選手がやっているルーティーンなんかもその一種だと思います。

※行動経済学のアンカー効果?とはだいぶ意味が違うので注意ですね。

アンカリングは、いわゆる条件付け、というもので、例えば、会社に行って制服に着替えると仕事モードになる、といのもアンカリングだと、過去の研修では教わりました。

そういう意味で言うと、この「タイマーによる物理的動作や音」が、まさしくアンカリングになっているということですね。

効果は今のところ抜群です。例えば、ご飯を食べて、あー皿洗いたくないなーと思った時に、この水滴くんをくるっと回すと、さてやるか!という気分に一瞬で変化します。そして、少なくとも鳴っている間は、別の家事も含めてやってしまおうかな、という気持ちになります。少なくとも、デジタルタイマーを使用していた時はこんな動きはできなかったのと、スマートフォンなのでついついTwitterをチェックしてしまったり…と気が散りがちでしたが、それもなくなってとても良いですね。

ちょこっとさわりの研修を受けただけなので、NLPには詳しくないのですが、例えばこのタイマーを使ってアンカリングを繰り返すことで、アンカリングとしての機能が強化される!ということはあるのでしょうかね?つまり、このタイマーがなっているのを聞くと、無性に知的生産活動がしたくなる!うわー!家事やらないと死にそう!とか。…まあ、そこまでではなくても、そんなことがあれば、まさにやる気スイッチの開発完了!という風になりそうですが。ちょっとNPL勉強してみるかな。

これからも積極的に使っていきたい

ということで、今のところ私にとっては、この水滴くん、高機能やる気スイッチとして非常に使えています。この文章自体を書いているときも、隣で水滴くんがチックタックチックタックと快調に音を立てて回っています。

もちろん、やる気スイッチ的な使い方のほかにも、通常のタイマーとしてお湯の火のかけっぱなしを防止したり、VRで没入しているときに短くアラームが鳴って現実に戻してくれたりと、大活躍です。もう彼なしでは生きていけないと思います(大げさ)

この水滴くん、電池もないし、動きも単純なので、そうそう壊れることも手入れも必要なさそうですし、本当に三体の「水滴」のように、完全無欠なタイマーとして君臨してくれそうな予感がします。

ポモドーロの休憩中はやっぱりガツンと白酒ですね。
これはだいぶおいしいです。50度と3度ほど低め。



0 件のコメント:

コメントを投稿