2022年4月11日月曜日

研修で「しょりえさんは謙虚ですね」と言われた話

前置き

こんばんは。深圳はだいぶ暑くなってきました。酒を飲むと脱いで飲みたくなる日々が近づいてきました(そんな日々はない)

さて、今いろいろとデジタルノートの整理をしていて、 ブログにしようと何かしら文章を書いたのに、供養できていないやつを供養しようと、ちょっと昔のことになりますが掘り起こして文章にしようと思い立ちました。といっても、過去の自分がちゃんと思いのたけを書いてくれていたので、ほぼコピペで済むんですが。あと、どこかの媒体で公開したことあるかもしれないけれど、覚えていないので気にしないことにします。

※ちなみに、画像は全く関係なく、淘宝で見つけたおいしそうなパッケージのお酒です。味は結構いいです。日本酒と黄酒の間、という感じ。これはハマるかも。




去年の研修で言われたこと

今日の面談研修で言われたこと。

「しょりえさんは謙虚ですね」

いや、これおそらく人生で初めて言われた日本語かも。苦笑いして、普通に「いやいやいや…」みたいな感じでいたら、「ご謙遜を」みたいな…。自分としては、え?という感覚。

それに加えて、「繊細な方」という評価もされた。繊細…?繊細ってどういう意味だ?思わず検索してしまった。インターネット上の辞書によると、感情などが細やかなこと、だそうな。うーん…そんな人生、今まで一度も送ってきたことないと思うが…

発言の元となった面談は、面談といっても練習。こっちが相談される上司(課長)役、相手が部下役、という設定。相談内容は、もっと上の上司がダメだから辞めたい、という話。確かに、相手の言うことを尊重した上で、かつ相手が、自分に自信満々!課長なぞ屁とも思ってない!という感情が読み取れたので、自分をある程度へりくだって話していたのが、そう映ったのかもしれない。

面談練習で他の人のやり方を見ていると、やはり辞めるということに対処したことがないということと、自分が会社を辞めるって思ったことないんだろうな、という2点が感じ取れた。やりがいや熱意だけで人が動かず、少なからず評価や給料も気にしていること、各立場には各立場の想いがあり、それをきちんと伝えねばならないこと、うまくいかないのにはうまくいかないなりの会社としての立ち振る舞いがあること、そんなことが中国に来て学べているような気がする。

相手の気持ちを尊重する、と言うのは非常に難しくて、今回のケースで言えば、彼の気持ちは転職に大きく傾いていたのであり、それを支援するのが尊重とも受け取れるが、おそらくあの調子ではどこに行っても苦労するだろう、と言うのが感覚であり、それを伝えるのが真の意味での尊重なのかなとも思う。

面談自体は、やってるときはうまくしゃべれている気がしなかったけど、あとからビデオで見たらそれなりにできていたのかなと。少なくとも「今日は何の酒飲もうかな」みたいな感情は伝わらないレベルには冷静感を装っていた笑しかも、きちんと相手の立場にたって考えている風な感じ。ある意味、RPGが得意なのかもしれない。

そういう気持ちを「繊細」であり、「謙虚」だというのであれば、他の人がRPG的なことをできない、という意味で言えば、それはそうなのかもしれないが、そうはいっても自分が繊細と呼ばれるのはあまり納得はできない、というより、自分の周りの人間が「しょりえさんは繊細で謙虚」という評価に対しては両手をあげて反対するだろう。さらに言えば、自分が言わなくても、俺を知っている人たちが全力で否定する未来は目に見えている。

今思うこと

結局、こういう「研修になった瞬間スイッチが入って他人に合わせてRPGをやる」というのは、会社の研修を通して身についた内容で、まったくもって自分の本質ではないと思っている。それがいいことか悪いことかは別として、少なくとも組織の中ではいい影響があるんだろうけど、それをマネージャー側になる研修の中で(謙虚で繊細と逆の意味で)「もう少し傲慢に生きろ」と言われても、どの文脈の中でそれを発揮できるか、という話ですよ。少なくとも、今の会社組織にいる限り、自分の本質は表出しないのではないか、と思っている。

これって、本当に何かを損している気がする。もっともっと自分は空気読めない子だった気がするのに、空気に迎合している気がする。そこからちょっと抜け出したくて、今、いわゆる「勉強」というものに取り組んでいる気がするし、もうちょっと世界の深淵の、せめて淵に立つだけでも挑みたいと思う。

※ここらへんの「勉強」の使い方は、今読んでいる「勉強の哲学」の中の思想につながっているが、それはまた別の話。

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